こころの体質改善に『もやもや』が役に立つ

海辺で拾った2枚貝の殻。ハートにも見えるし鳥が翼を広げたようにも見えます。

メンタル不調で芸能人が亡くなるニュースが続いていて心痛みます。

え?あの人が?と驚かされますが、

所詮テレビで見せるその人の一部しか私は分からないので、

驚くこと自体勝手な思い込みだなと反省します。

いつもと変わらない様子だった、

良くなったように見えた

という周囲の言葉が印象的で、

身近な方の悲しみがよく表れているなと感じます。
元気でいて欲しい、幸せに生きて欲しいと強く願っていたからこそ、

少しでも快方に向かう姿にホッとしたでしょうし、

このままよくなっていくのだと信じて疑わなかったと想像します。

そんな時だけ『いのちの電話』なんかがテレビで紹介されている様を見て、

ことが起こってから大騒ぎしているように感じて向けどころのない怒りを感じます。

この怒りはそんな世界のままでいることを許している自分への怒りだなと思います。


鬱は適切な治療で治るけれども

風邪や盲腸の様に薬を投与してすぐ、手術してすぐ治るものではなく、

アトピーや喘息のように『慢性病』のようなところがあるので

状態がよくなったり悪くなったりするものです。

だから根本解決のためには『体質改善』が必要だと私は考えています。

心の体質改善です。

脳がストレスを受けて免疫機能が低下すると体調も悪くなります。

いわゆる自律神経失調症(これも病気ではなく、という症状、状態だと話していらっしゃるコメンテーターの方がいてまさに!と膝を打ちました。)の状態です。


『ちょっと調子狂ってるな。』

に自分が気が付くことは実はとても大切です。


ここで
『大したことない』
『このくらいで弱音を吐けない』
『疲れているだけさ。』
と自分を我慢させて状況を軽視してみないふりをしていると
だんだんと自分ではどうしようもない無力感に支配されていきます。


いちいち心配して大げさに取り上げよう
ということではなく

なんとなくブルーな気持ち
常に頭からはなれない事柄がある
気が休まらない
等の思考がぐるぐるしている状態を
自分なりに内省してみることが必要だということです。

いわゆる『もやもや』は実は重要な
メッセージなんです。

いつもやってしまう癖
考え方の癖

は自分ではわかりづらいものです。

人より心配症だな
人の評価が気になって意見がいえないな
遠慮しがちで要望が言えないな
NOと言えないな
バカにされている!とカチンときやすい
自分の意見をいつも否定してくる人がいる
陰で何か言われている気がする
等等

性格だから変えられない、

周りに問題があるから自分のせいではない

と考えているかもしれませんが、

『もやもや』の始まりがここにあるとしたら
思考の『癖』を疑ってみて欲しいなと思います。


私達は社外の人間として第三者の立場で1on1を行うサービスをしています。
それは病気の人にむけたものではなく
日頃のちょっとした『もやもや』を紐解き
一月に1度一緒に考える機会にするものです。

大きな不安を抱え離職希望していた人が
不安の正体を正しく見つめやる気がでたり
上司の人柄に不満を持っていると捉えていたけれど

評価制度を見直すことで何かが変わりそうだと気が付いたり

『もやもや』をなきものにせずに
よりよく生き働く糧にしていくための活動です。

 

あなたは『もやもや』を見ないふりしていませんか?

irodori-fukuoka.co.jp