話を聴いてもらうことの効果

従業員さん向けのカウンセリングを行っています。

と説明していますが、厳密にいうと

メンタルヘルスケアのためのカウンセリング

・社外1on1サービス

に分けて実施しています。

前者はメンタル不調の方や悩みが深い方のための

治療目的に主体的に受けるもの

後者はメンタル不調のずっと上流、日常のちょっとした不満や不安、

違和感を内省するお手伝いをするものです。

なので1on1の方は職場のチーム全体で受けていただき、

個人が特定できない部分に関しては

チームでシェアしていただくようにしています。

(もちろんご本人の了承を取った上でです)

グッとパーソナルな内容は完全に守秘義務を守ることを

お約束してお話していただきます。

ここからは秘密保持します、

ここは開示します、と明らかにすることで

安心してお話していただけます。

同時に他の方がどんなことを感じているのかを共有できて

職場全体の安心感につながります。

 

仕事で繋がる人同士が集まる職場では

どこまで話していいのかな?

どこまで心開いていいのかな?

こんな話は会社ではふさわしくないのでは?

と遠慮してしまいがちです。

かなり気をつかって仮面をかぶった関わりになります。

まずは私達と1on1を行うことで

自己開示の練習をしていき

話を聴いてもらうことの効果を実感していただきます。

そしてチーム内でもお互いに話を聴く環境が整えられるように

私達が関わっていきます。

 

話を聴いてもらうことの効果の例にこんな話があります。

 

ある結核の療養施設で

待合室で他の患者さんとよく話す方と

誰とも話さずポツンと座っている方では

予後が違うのだそうです。

たくさんお話される方は

辛い気持ちを聞いてもらったり

同じ悩みを聞いて安心したり

そういう体験がカタルシスとなるのだそうで

グループカウンセリングのような効果を生んでいると言います。

 

1on1をチーム全体で受けることは

そういう面からもとても意味のあることです。

リーダーは受けなくていいですよね?

幹部だけまずはやりましょうか?

という声もよく聞きますが

 

あえて

 

一緒に働く様々な立場の人に一緒に受けていただきたい。

 

部長も受けた!

部長は受けないのね…

共感度が天と地の差です。

 

 

 

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