やればいいじゃん!!!
やる気が全然なくて物覚えも悪くて手を焼いているから業務改善を約束させて1年様子見て出来なかったら退職してもらわないとと思ってる
と従業員さんのカウンセリングをしている会社から相談が(ただ報告だったかもしれないけど)ありました。
本人もやる気がない、意欲がない、努力してないと認めてます
と言われてとても悲しくなりました。
確かに物覚えは悪いかもしれない
だから要領も悪いかもしれない
でもご本人はご本人なりの意欲はあると知っているだけに
いてもたってもいられない~
ということで会社にお邪魔して面談に参加しました。
当事者の皆さんのやり取りを拝見して行けば行くほど
テーマがはっきりしてきて
『このくらい言わなくても分かるでしょう?』
『社会人の常識だよね?』
『営業として当たり前でしょ?』
という『当たり前』が飛び交ってるのに共有できていない感を
ビシビシ感じました。
管理側としては
当たり前だから詳しく説明しないし、考えることも大事。
だと思っているから、相手の意思を尊重する意図もある。
子ども相手の様に細かく指導したり色々聞いてやるなんて
大の大人に失礼だろ。と思っている。
でも1年以上状況が改善されないのなら
もっと早く本人の理解している世界はどういうものか
興味を持つのも大切です。
会社としてそこをフォローしていくかどうか
多様性を大切にする会社かどうかの分かれ目だなと感じます。
『どうしてやる気ないとか努力してないとか言われてそのまま認めたの?
勉強してもっと仕事できるようになりたいって思ってるならそれはやる気だよね。
私は悔しいよ。』
と伝えると
『でも僕はできていないから…』と自分の中にある気持ちまでないことにしてしまっています。うううう。もどかしい~出来てないといわれてるのに自分ができてるところを
主張するのは間違っているといわれそうで言えない、んだそうです。
それって恐怖なのかな?諦めなのか?
出来ないのには理由がある。でも、実はそんな理由はどうでもよくて
するかしないか。それだけ。
そういうとやっぱり動かない人ってサボってるだけじゃん、となるのでしょうが
それで終わらせていては本人の成長もないし社会全体の損失です。
するか、しないか、だけなんだけど
出来ない、になるとき
これさえあれば出来るのに
これがあるから出来ないんだ
と理由付けするのはなぜかというと
不安⇒動けない、悪
という呪縛です。
不安があっても動くと決めること、
自分はどうしたいか自分と対話すること
不安があるということは
なりたい姿ありたい姿が明確にあるのに到達できないんじゃないか
と恐れているから。そう期待しまくっているから!!!
言い訳上等!で不安を片付けてみるフェーズを通って
その挙句『あれ?片付けても不安ってなくならないしこれが理由じゃない気がする』
と自覚することで『できる・できない』の世界から『する・しない』の世界に
お引越しできる感じです。
やればいいじゃん!は正論ですが
『腑に落ちる』がないと本当の理解に繋がらないなと感じます。
(動かない人代表としてここには自信ありです!!!)
というわけで上司2人から業務改善のシートを渡されてコミットさせられる
というシーンに立ち会ったのですが、
今回はお互いの認識を確認し具体的な目標シートにしていくための
話し合いにしましょうね!と
面談の目的を『通達』から『対話』にしてみました。
ギャップが大きすぎて埋めることはできなかったけれど
こんなにも差があったんだ!!と気が付いていただけたのは大きな1歩でした。
終わった後当事者に今の気持ちを聞いたら
『晴れやかです。色々なことが明確になりました』と言われてとても嬉しかったです。
うんうん。そんな瞬間をたくさん増やしていこう!
ずっと困惑し暗闇に取り残されたように感じていたね。